国立西洋美術館で「写本」展を見学してきました!

7月25日、溶けるような暑さの中、国立西洋美術館に行ってきました。3Bから徒歩10分ぐらいの国立西洋美術館に行くのは数年ぶりです。こんな近所に世界遺産があり、これから行く「写本-いとも優雅なる中世の小宇宙」展のパンフレットにある「写本」の実物が見られるのは楽しみです。

夏休みということもあり、たくさんの方々が来場。写真撮影禁止の数点以外は、すべて写真OKとのことで、美しい写本をスマホで撮っている方もいました。

「内藤コレクション」内藤裕史先生は麻酔科医、ヨーロッパ中から長年にわたり、聖書を伝えるために書かれた「写本」を集めてきました。「写本零葉」という「本から切り離された一枚一枚の紙葉」のものが多く、それらを含めた写本すべてを国立西洋美術館に寄贈され、同館の収蔵品となったとのこと。
中世ヨーロッパでは、15世紀(1450年頃)の印刷技術発見の前は、主に修道院で聖書のアルファベットの一画一画を、「獣皮紙」という羊や動物の革を梳いたものに手書きしていました。

聖書の内容だけを書いたものから始まり、「時禱書(じとうしょ)」というキリスト教信者のための一日七回の祈祷文や聖歌、死者への祈りの祈祷文、聖人の記念日の暦などが書かれているもの、聖歌歌集で音階も書かれているもの、などと広がっていきます。

また、もとは書き始めのアルファベットの装飾のみだったものが、美しい花やキリスト教関連の人物の挿絵、やがては豪華な細密画が描かれるようになりました。修道院のみで書かれていたのが、修道院以外でも書かれるようになり、やがては画家も描くようにもなったとのことで、数点、展示されていました。

1200年代から1400年代初めのものとは思えないほど保存状態が良く、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン等、ヨーロッパ各地から内藤先生が集め歩いた「写本」、その美しさに感動し、書かれた時代のゆっくりした時間を想像しました。

3Bではおかげさまで、メンバーさんもスタッフも忙しく作業に取り組んでいます。本日の見学でリフレッシュして、引き続き作業に取り組みたいと思います。猛暑の中の外出プログラム、お疲れ様でした(^^)

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