11月になっても暑い日あり、急に冷え込む日もあり、秋は短くて、いよいよ冬になったようです。
11月21日、朝からの冷たい雨がちょうど小降りになり、傘を差さずに東京国立博物館に到着。特別展「はにわ」は平日にもかかわらず、たくさんの見学者で混雑していました。写真撮影OKとのことで、私も写真をたくさん撮りました。
「はにわ」埴輪は、かつての1万円札の「聖徳太子」の飛鳥時代より一つ前の時代、古墳時代に造られました。今から1750年ほど前の、3世紀から6世紀にかけて、ヤマト王権を統治していた大王の墓に立て並べられていた素焼きの造形物です。今回は120点もの埴輪が展示されています。
以前、埴輪のファンシーグッズが静かなブームとなりましたが、それが今回のみどころの一つ、「踊る人々」に近いでしょうか。
他にもいろいろな形あり、家形埴輪や円筒埴輪は1mを超え想像以上の大きさでした。
古墳時代の初めは奈良盆地、その後、世界文化遺産に登録されている大阪平野の百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群、と近畿地方が中心でしたが、その後、北は岩手県、南は鹿児島県と日本全国に広まり、各地の古墳から埴輪が出土しています。一番多く出土しているのが群馬県とのこと。
今回の展覧会のメイン「挂甲の武人」、国宝指定50周年を記念して5体の武人が勢ぞろいしました!いずれも群馬県から出土し、日本各地の博物館、遠くはアメリカのシアトル博物館に所蔵されているのを一堂に集めたとのこと。詳細な調査の結果、群馬県の同じ工房で作成された可能性もあるとのことで、5体の共通点等が詳細に説明されていました。
前述した「踊る人々」は国立博物館所蔵、まん丸の目と口が空洞で可愛らしい。全体は細長い形、この度、クラウドファンディングで募った寄付で修理が完了、今回の展示となったとの事。片手は上げて、もう片手は下におろしているところが、王の「マツリ」で踊る姿の再現か?!、あるいは、片手を挙げて馬の手綱を曳く姿では??、と。
古墳とは、古墳内部に生前の王の生活を再現したとの説あり、王の権力の象徴・鎧(よろい)太刀などの武具や宝飾品が埋葬され、いろいろな形の埴輪が並べられていました。生前の住まいの再現・家形埴輪、屋根の上には現代の神社建築にも見られる千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)まで造られ、王のベッドのミニチュアが配置されています。
古墳のガードマンである盾持人(たてもちびと)、古墳から邪気を払う相撲の力士、水鳥形埴輪は死後の世界へ導く役割をする、と考えられていたのでは、とのこと。
3Bはおかげさまで、たくさんの作業で忙しい毎日、メンバーさん・スタッフも埴輪の「ゆるさ」に癒され、明日からも頑張りましょう(^^)