ミロ展に行きました!

今日は曇り空、太陽の日差しが無いだけでも少しは楽、と思ったのも束の間、まつわりつく湿気、歩くほどに体温が上昇してくるような気分になります。大変蒸し暑い6月26日、東京都美術館で開催中の「ミロ展」に行きました。ミロ展の青を基調としたポスターが見えてくると、少しは涼しさを感じます。

ミロの絵は美術の教科書で見て強く印象に残っています。1893年生まれ、スペイン、カタルーニャ地方出身、90歳で亡くなるまで絵画、陶芸、彫刻、新しい表現に挑戦し続けたとの事。ピカソは同郷!少し先輩です。今日の展覧会は、20世紀を代表する芸術家ミロの空前の大回顧展、との事。平日にもかかわらず、たくさんの人が訪れていました。

20代のミロ、「赤い扇」という静物画に描かれたリンゴ、力強さに引き込まれるようです。「ヤシの木のある家」の、壁の模様、庭の植え込みの花々、一つ一つ、はっきりと描かれています。写実的に描いていた頃があり、その後、シュールレアリスムに熱狂した時期には、「ダリ」の絵で見たことがあるような、ぐにゃっと曲がったような表現で描かれています。

ミロの生きた前半の時代は戦争の時代、スペイン内乱、世界各国での戦争、続く第二次世界大戦、ミロは戦禍を逃れ、ヨーロッパを転々としながら芸術活動を続けます。その頃の作品「カタツムリ、女、花、星」と書かれた絵を眺めてみると、「カタツムリ??どこ??星はこれだと思うが、女は?花は??」と本気で絵の中に探す私。大人気〈星座〉シリーズでは「カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち」を眺めると、「人物」を「目のような形」で表しているのか・・・?ご自分の表現したい形を追求した線や独特な形、こちらがそのまま受け止めると良いようです。

年を重ねられたミロは大画面の作品、サッカーチーム「FCバルセロナ」のポスターをはじめ、いろいろな啓発ポスターを描きました。カラフルなブロンズ像はプッと吹き出しそうな茶目っ気があります(^^)今回のミロ展でポスターとオブジェの階のみ、写真撮影可能でした。  

展覧会の後、日にちが経つにつれて、じわじわと魅力が増してくるミロの作品。実物を見ることが出来て良かったです。

7月も作業で忙しくなりそうです。メンバーさんとスタッフ、暑さに負けずに取り組みたいと思います(^^)  

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