5月23日、東京都美術館で開催中の「デ・キリコ展」に行ってきました。梅雨が近いのか最近は蒸し暑い日がありますが、この日は日差しが控えめで過ごしやすい日でした。
3Bの外出プログラムとしては、数年前ぶりの東京都美術館。上野動物園横のレンガ造りの建物、まずはエスカレーターを下ってから入口があり、大きな字で「1」「2」「3」・・・と数字が振られた先にそれぞれ展示室があります。映画館のような印象、室内の照明や造りが凝ったデザイン、とメンバーさんもスタッフも嬉しそうです。
まずは自画像の数々、闘牛士の服装や、古代ギリシャ時代の鎧を身に着けた自画像が圧倒してきます。今回の展覧会のポスターにも使用されている「マヌカン」、顔のパーツが無いものや、あってもとても小さい。ポスターやネット上で見たものとは違い、実物を見ると油絵の具の筆跡や塗り重ねた様子がよく分かり、目だけでなく頭にも強烈に訴えかけてくるようです。
地震の多いギリシャで子ども時代を過ごし、自身のたびに家具を外に運び出した経験、第一次大戦に兵士として参加したころは描くスペースが狭く、文房具やクッキーのように、身近にある小さい静物画を描き続けたこと、経験が絵のモチーフになっているそうです。
また、ルネサンス時代のティッチアーノや、印象派画家ルノアールに触発された写実的な絵を描いた時代もありました。画家以外には哲学者、舞台芸術家等から影響を受け、また、シューレアリズム、その他、多くの芸術家に影響を与えました
会場の上方に大きく「風変わりで色とりどりの玩具でいっぱいの奇妙な巨大なミュージアムを生きるように世界を生きる」と書かれていました。90歳で亡くなるまで美術、バレエ等の舞台芸術・・・、世界中を駆け抜けたデ・キリコさんの作品をたっぷり鑑賞できたことは幸運でした。
メンバーさんに感想を聞いたところ、ブロンズ像がとても印象に残った、ギリシャ神話モチーフの人物像で気に入ったものがある、とのこと。
おかげさまで3Bは作業で忙しい日々が続いています。デ・キリコ展でリフレッシュされたら、明日からの作業も一緒に取り組みましょう。よろしくお願いいたします(^ ^) 。