魅惑の「毒」展…

2月19日冷たい風が吹きつける中、3Bから徒歩10分ほどの国立科学博物館で開催中の特別展、「毒」に行って来ました。
「毒」 黒とピンク色を基調とした目に違和感のあるチラシ、見間違えたかと思うほどの大胆な展覧会名、でも、少しだけ覗いてみたい・・・と考えた方々が多いのか、会場はとても混雑していました。

展示品のうち動画以外はすべて写真撮影OKとのことでしたが、見学している方を写さないで撮影するのが難しいほど大盛況でした。

会場の総合案内役は「秘密結社鷹の爪」団の皆さん!
「鷹の爪」トウガラシも人間の生活になじんだ毒。怖い「毒」をユーモアたっぷりに案内してくれて、幅広い世代に楽しめるようになっています。

また、併せて東大生クイズ王グループ「クイズノック」からのクイズを解きながら見学することもできます。

スタートはハブの頭部とオオスズメバチの巨大模型がお出迎え。

ハブは大人も飲み込まれそうな大きさです。
牙や針のリアルな模型、毒の流れなどの説明展示が続きます。

今回のメイン展示物の一つ「イラガ」の幼虫の巨大模型、毒を持つ昆虫の展示です。
「シュミット指数」というシュミット博士自らが、実際にハチに刺されてみて、痛さと体に与えるショックを、4段階に数値化したコーナーも人気でした。

植物にも毒を持つものがたくさんあります。
日本の三大有毒植物「ドクウツギ」「トリカブト」「ドクゼリ」日頃、近くを通っているかも知れないようなありふれた外見です。



ジャガイモの芽の毒は有名ですが、ビワやインゲン豆、等々・・・
普段食べている植物の多くのものに毒があるとは驚きです。
完熟したものを食べる、しっかり火を通す、等して摂取しています。
マンゴーの熟す前の無臭と熟した後の美味しい香りを発生させて、比べる装置もありました。

毒を持つ爬虫類「キングコブラ」や「コモドオオトカゲ」は、見た目も恐ろしいですが、可愛らしい「スローロリス」「カモノハシ」は毒で身を守り、種を維持して来ました。






「毒」展のお土産コーナーで赤くて可愛いキノコのぬいぐるみが、ひときわ目を引いていましたが、赤いキノコ以外にも、
毒のあるキノコはたくさんあり、こちらもたくさんの方々が、じっくりと見学していました。

フグ、オコゼ、クラゲなど日本の食文化にある毒、自然の毒から鎮痛剤など薬として人間が利用してきた毒、
続いては、人間が新たに作り出してしまった殺虫剤等の毒、便利なプラスチックが生態系にとって毒になってしまったこと・・・
考えさせられるような展示で締めくくられていました。

出口で「クイズノック」の正解集をいただき、「毒」の奥深さに、思いを馳せながら帰途に就きました。
まだまだコロナは続きますが、今日の外出プログラムで、メンバーさんにリフレッシュしていただけたなら嬉しいです!

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