草木染めのジビエ革・作業所見学(伊豆・川奈)

「シューフィル」城一生様のお誘いにて、静岡県伊豆市川奈にある「一般社団法人ひかり」さんの
「ひかり工房」(就労継続支援B型・移行支援事業所)へおじゃましました。
法人全体では放課後デイサービス・児童発達支援など生涯にわたるサービス提供を目指して、
平成29年に設立されているとか。
当事業所は平成28年11月開所ですので、同じ時期に発達障害の事業所の立ち上げをされたのだと思うと、
とても親近感がありました(うちは大人の発達障害ですけれども)。

見晴らしのいい高台で海がみえ、背後には富士山。雑木林のなかの別荘地区で開所されており、とても環境豊かな場所でした。

海、山、水と自然がそろった地域での草木染め。

染めの材料も、近隣の公園や雑木林からメンバーさんと共に採取し、材料へ。


こちらは梅苔もどき。。。

こっちがほんものの梅苔。先がまるくなっていることが目安だとか。
お天気よりも雨が降ったあとの方が、ぽろぽろせずごそっととれるので、満足感が得られるとのこと。

染色はボールを使ったり、大きな物を染めるときは風呂桶が大活躍。

糸を染めて素材として提供したり、
既製品を草木染めしたタビックスやマスクを販売。

今回は、地元で害獣として駆除された鹿の皮を、草木染めにして材料として提供するという新しい試みを見学させて頂きました。
近隣の猟銃会と協力して鹿皮を提供してもらい、それを凍結し、
高い技術を誇る新敏製革所(兵庫)へ送って皮を白なめしへ。
その革を染色するというもの。
今の段階は「日本エコレザー基準認定」を受けるべく、事務的な手続きをはじめているところ。

色素定着剤を使っておらず、草木による染色のみなので、
“この革、食べても安全なんですよ(笑)”とおっしゃっていたのが印象的でした。

3B事業所としてはなかなか目玉商品が作れず。
ゆえにどのような経営方法で事業を展開されているのか、
販路や商品開発にむけた努力などについて興味深々。

ただ今回の目玉は、草木染めのジビエ革の素材を、
新鋭の作家さんたちとどうマッチングするかといったビジネス的なお話がメイン。

おじゃまにならない程度に、作業風景や染めの工程についてお話をお聞きしました。
午後2時から約2時間半程度の滞在でしたが、
生田一夫様(代表理事)※臨済宗 伊豆小室山禅堂の堂長もなさっているとか)
には大変お世話になりました。
たのしい時間が過ごせたこと、心よりお礼申し上げます。

また同行して頂きました城様、作家の皆さまにおきましては、
革に関して無知な私に丁寧にご教示くださり、大変に感謝しております。

ほんとうにありがとうございました。

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